当院で入れ歯治療を担当する院長は、27年以上(※)にわたって入れ歯治療を手掛けてまいりました。さらに大学病院の口腔外科での勤務経験があるため、入れ歯だけでなく口腔外科についての知識や経験も活かした治療をご提供できます。
よりお口に密着し、より噛みやすい入れ歯をお作りするには、「歯」以外についての知識も欠かせません。お口周辺の機能や構造、筋肉、関節などについて熟知していれば、患者さまのお口でしっかり機能する入れ歯の製作が可能になるからです。
インプラント治療などを行う口腔外科は、あごの関節やあごを動かす筋肉についてなど、お口周辺の構造や筋肉、関節などのしくみや特徴の熟知を求められる分野です。院長は、自身のこれまでの経験で得た口腔外科の知識を入れ歯治療にも活用することで、お口に密着する噛みやすい入れ歯をお作りできます。
「入れ歯が痛む」「噛めない」「外れる」といったお悩みがありましたら、経験豊富な歯科医師が治療あたりますので、安心してお任せください。
歯を失った場合に、それを補う治療として入れ歯やインプラントを思い浮かべる方は多いことでしょう。
当院の院長は、口腔外科での勤務経験によって得た外科治療に対する深い知見をもとに、インプラント治療を行っています。それに加えて入れ歯治療にも力を入れているのは、入れ歯にしかないメリットがあるためです。
入れ歯のメリットの中で最も大きいと言えるのが、「外科的な処置が必要ない」ことです。患者さまの中には、体調・体力面から外科的な治療が難しい方もおられます。そのような方にも、失った歯を補ってできる限り楽しみながら食事を摂っていただきたい、という思いから入れ歯治療・インプラント治療の両方をご提供しているのです。
入れ歯・インプラントのどちらかが優れているということはありません。そこで私どもでは、お口の中の状況をふまえ患者さまのご希望を伺った上で、一人ひとりに適した方法をご提案しています。場合によっては、インプラントを併用する入れ歯が合うケースもあります。当院では入れ歯もインプラントも有効であると考え、柔軟な視点から患者さまにより良い治療をご提供しているのです。
※2020年現在
よく噛めて違和感の少ない入れ歯を製作するには、天然の歯があった頃のあごの位置や噛み合わせを、どれだけ再現できるかが重要です。当院では噛み合わせの位置をより適切に把握するため、精密な型取りや噛み合わせの分析を行っています。
お口の型取りには、型取り材を入れる枠である「トレー」と呼ばれる道具を使用します。私どもでは、患者さま一人ひとり専用の「個人トレー」をオーダーメイドで製作。既製のトレーと比較し、より精密な型の採取を可能にしています。
また使用する型取り材にも工夫をしており、変形が少なく精密な型取りを実現するシリコン製の特別なものを採用。さらに硬さの異なる2種類のシリコンを用意し、型取りする場所やお口の中の状況に合わせて使い分けています。
噛み合わせの位置を適切に把握するために、「顔面計測」を行っています。通常ではほとんどの方が、「目から唇までの長さ」と「鼻の下からあごの先までの長さ」が同じです。この長さを基準にすることで、噛み合わせの高さを決めやすくなるのです。
さらに患者さまに若い頃のお写真をご持参いただき、顔面計測によって得られた数値と合わせて分析および微調整を実施。歯があった時の噛み合わせの高さを再現できるよう努めています。
噛み合わせの高さは、噛む力を発揮するために重要なものです。これを丁寧に合わせていくことでしっかりと噛めるようになり、生き生きとしたお顔にもなります。そうしてお作りした入れ歯は違和感が少なく、噛む感覚も格段に改善されやすいのが特徴です。
舌がどれくらい機能しているのかを把握するために、当院では「舌圧検査(ぜつあつけんさ)」を実施しています。舌の機能は、お食事などを飲み込む機能「摂食嚥下(せっしょくえんげ)機能」と密接な関係があるためです。
入れ歯の製作に先駆け舌圧検査をすることで、新しい入れ歯になった後にしっかりお食事を摂っていただけるかどうかを確認できます。また必要に応じて摂食嚥下機能の訓練を行い、きちんと飲み込めるよう改善を目指していきます。
新しい入れ歯を製作している間も、私どもは患者さまのお口への配慮を怠りません。今お使いの入れ歯の痛みが出る部分などはできる限り修理し、改善を図ります。暫定的な入れ歯で過ごしていただく期間にも、なるべくお困りごとが発生しないよう努めているのです。
当院では、ヨーロッパ生まれの「BPSデンチャー(精密義歯)」をおすすめしています。この精密義歯は従来の入れ歯とは製作方法がまったく異なり、その名前の通りお口の中の状態を大変精密に反映し作られています。
お口を閉じている時ではなく動かした時のことを想定するため、外れにくく噛みやすい仕上がりを得ることが可能です。また使用する素材の特徴から変形や変色を起こしにくく、耐久性に優れているのもメリットだと言えます。
一般的に入れ歯を装着する際には、お口の筋肉や舌が新しい入れ歯を受け入れられる環境になっていることが重要です。それは入れ歯の金額に関わらず同じことであり、お口の環境が整っていなければ新しい入れ歯に体がついていけず、違和感や痛みの原因になりがちだからです。
大変精密に作られているBPSデンチャーは、お口の受け入れ環境もより細かく求められます。そこで私どもでは、BPSデンチャーをお口に入れたときの違和感を最小限に抑えて新しい入れ歯に早く慣れることができるよう、お口の環境を整えています。BPSデンチャーを完成させる前には、別の新しい入れ歯を1つ製作し、それをお使いいただいて筋肉や舌、関節が正しい位置で機能する状態を作り出すのです。そうすることでBPSデンチャーが素早くお口になじみ、お食事や会話をスムーズに楽しんでいただけます。
精密な型取りや噛み合わせの綿密な分析、お口の環境作りなどを行うには、どうしても手間や時間がかかります。それでも、実際にお口に入れた後のことまで考えて作られた入れ歯は、噛みやすさや外れにくさなどの点で、きっと患者さまに喜んでいただけるはずです。このような理由から、当院ではこだわりを持って入れ歯作りに取り組んでいます。
入れ歯や歯の詰め物・被せ物は、歯科技工士という専門家が歯科技工所で製作するものです。歯科技工士や歯科技工所にはそれぞれ得意分野があり、入れ歯を得意とするところもあれば、詰め物・被せ物の製作に優れているところもあります。
当院ではより良い入れ歯のご提供を目指し、神奈川県の「近藤義歯研究所」に入れ歯製作を依頼しています。この歯科技工所は入れ歯の製作が得意な上に実績も豊富であり、精密な入れ歯の製作が可能です。
関東では、入れ歯治療にこだわる歯科医院の多くが同技工所に製作を依頼しており、その技術力が認められています。そのような中、関西で提携しているのは当院のみです。
近藤義歯研究所は、私どもがおすすめする入れ歯「BPSデンチャー(精密義歯)」の製作実績が多いことからも、大きな信頼を寄せられています。なぜならBPSデンチャーは、特別な認定資格を持つ歯科技工士でないと作れないものだからです。
この認定資格を取得するには、BPSデンチャーの開発元であるIvoclar Vivadent社によるトレーニングを受け、認定試験で一定基準以上の技術を有していると認められなければなりません。つまりこの資格は、超精密な入れ歯を作るだけの技術を持つことの証明でもあるのです。
近藤義歯研究所の技術力は、BPSデンチャーの認定資格だけに裏打ちされるものではありません。同技工所には「ワールドBPSデンチャーコンテスト」という大会で入賞した、実力ある歯科技工士も在籍しています。
数多くある歯科技工所の中から、当院が少し離れた神奈川にある同技工所を厳選しているのは、このような実績と実力を兼ね備えているためです。それが結果的に、患者さまの満足につながるものと考えています。
歯科技工士は、歯科医師と並ぶもう一人の「入れ歯の専門家」です。私どもは一流の腕を持つ歯科技工所と提携し、さらに歯科技工士と密に連携を取ることで、患者さまの細かなご要望を入れ歯に反映。より精密な入れ歯製作を可能にしています。
入れ歯は、患者さま一人ひとりのお口の状態によってふさわしい形が異なるものであり、一つとして同じものはできません。
例えば歯が残っているか残っていないか、残っている場合は何本あるかにより入れ歯の形は変わります。さらに歯が残っている場所がどこであるか、入れ歯を支える歯ぐきの厚みや弾力、あごの骨の量がどのような状態かなどによっても、入れ歯の大きさや厚みが変わってくるのです。
それに加えて、患者さまのご要望やお悩みも人それぞれです。「硬いものが噛めない」「しゃべったり食事をしたりすると外れやすい」「人前で話す時に入れ歯が目立つのが嫌だ」など、お困りごとは違います。
このような理由から、一見似たような症例に見えても、患者さまにとって本当に使いやすい入れ歯は一人ひとり異なります。100人いれば、100通りの入れ歯製作が必要になると言えるのです。
そこで当院では、患者さまのご希望やお口の状態にピッタリ合う入れ歯をご提供できるよう、治療をご希望の方には「入れ歯アンケート」にご記入いただいています。このアンケートでは、以下のことを伺います。
今お使いの入れ歯に患者さまが感じているお困りごとや改善したい点をお聞きすることで、より良い入れ歯作りに役立てているのです。
さらに歯科衛生士や歯科助手が、患者さまの生活習慣などを詳しくヒアリング。お答えいただいたアンケートの内容や生活習慣、お口の状態を考慮することで、一人ひとりに適した入れ歯のご提案につなげています。患者さまのお話を伺う歯科衛生士や歯科助手は、日頃から入れ歯コンサルティングのセミナーや勉強会に参加し研鑽を積んでいます。そのため豊富な知識を持っており、入れ歯のお悩みやご希望を適切に汲み取ることが可能です。
患者さまの中には、「歯科医師には直接話しづらい」という方がいらっしゃるかもしれません。そのような方にもお話ししていただきやすい体制を目指し、歯科衛生士や歯科助手がカウンセリングにあたるようにしています。
そしてカウンセリング終了後には、治療方法や流れについて院長が詳しくご説明。治療中に「今何をされているのかわからない」という状態を避けることが可能です。
これらを治療開始前に行うことで、治療に対する患者さまの不安を払拭したいと考えております。皆さまのお悩みやお困りごとに寄り添い、カウンセリングや治療を進めていきますので、お気軽にご相談ください。
入れ歯治療は、「入れ歯が完成したら終わり」というわけではありません。入れ歯をお口に入れた時からが、本当のスタートだと言えます。なぜなら歯ぐきの状態やあごの骨のやせ具合、舌の位置など、お口の中の状況は日々変化するからです。つまり入れ歯を長持ちさせるには、そういった変化に入れ歯を合わせていくことが重要なのです。
お口に合っていない入れ歯を使用し続けると、残っている歯に負担がかかりやすくなります。その結果残っている歯が弱くなり、入れ歯を長持ちさせられないケースが増えるのです。当院では、そのようなリスクを減らすためには入れ歯の定期的なメインテナンスが大切だと考え、入れ歯が完成した後にもしっかりとメインテナンスなどのサポートを行っています。
新しい入れ歯が完成した日には、入れ歯の洗浄方法や保存方法、食生活のアドバイスなどをまとめた資料をお渡ししています。また、「入れ歯の着脱が難しい」という方も多くいらっしゃることから、着脱方法を丁寧にご説明し患者さまの不安を解消できるように努めています。
ご自宅で実際に入れ歯をお使いになる時のことを想定してご案内・ご説明を行っていますので、きっとご安心いただけることでしょう。
私どもでは、日々変化するお口の状況や、実際に入れ歯を使用していただいてからのご様子に合わせ、1~6カ月ごとの間隔でメインテナンスを実施しています。入れ歯の使用時のお困りごとやケア方法などについて疑問などがありましたら、その際に遠慮なくご相談いただければ幸いです。
入れ歯は毎日使用するものであるため、長く愛用すればするほど歯の部分がすり減り、噛みづらくなることがあります。時にはお口の状況の変化から、入れ歯と歯ぐきの間にすき間ができてガタつくこともあるでしょう。そこで当院ではメインテナンスの際に、噛み合わせやガタつきについてチェック。こまめにケアを行うことで、長く快適に入れ歯をお使いいただけるよう努めています。
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午前:9:00~13:00
午後:14:00~18:00
休診日:木曜・日曜・祝日